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音楽は、人を元気にしたり勇気付けたり、心の傷を癒したりする力があります。
音楽の持つパワーを状況に応じてうまく利用することで、
心をベストの状態に持っていくことが容易になるのです。
音楽の専門用語にトニックという言葉がありますが、
これは強壮剤という意味があり、
音楽の本来の目的の大きな特質を示していると言えるでしょう。
クラシック音楽を例にとってみると、
悲しい気分のときはショパンのピアノ曲やモーツァルトの静かで
暖かい音楽などで癒されたり、元気や勇気が足りないときは
ベートーベンやワーグナーを聴いて元気をもらったりと、
その効果はハッキリと現れます。
このように、音楽を強壮剤、もしくは鎮静剤としてうまく利用することにより、
私たちの感情的生活をより快活にすることができるのです。
しかし、音楽がこのようなパワーを持っているがゆえに、
適切な使い方をしなければ効果が無いばかりか、
かえって逆効果になりかねませんのでその点は注意が必要です。
音楽の基本的な聴き方としては、
カタルシス的な聴き方と反作用的な聴き方の2種類があります。
カタルシスとは不純物を取り除く浄化作用を意味しており、
悲しいときには同じように悲しい曲を聴き、
怒りに満ちているときは激しい曲を聴いて感情をMAXまで持っていくことにより、
すっきり解消することができるのです。
これに対して反作用的な聴き方は、
元気がないと思ったときは元気が出るような曲を聴いて、
感情に反作用を起こさせることによって気分転換を図ろうとするやり方です。
どちらの方法を選択するかの基準ですが、
泣きたくなったり怒りで何かを叩きたくなったりといった、
あまりにも悲しみや怒りが大きい場合にはカタルシス的な聴き方をして、
悲しかったり怒ったりしているが、
忘れようと思ってもたまに思い出すぐらいなら
反作用的な聴き方をしたほうが良いでしょう。
音楽は脳内の興奮物質や快感物質などの内分泌腺に影響を与えるので、
音薬と呼んでいるミュージシャンもいるくらいです。
音楽を単なる音の気晴らしと思わずに、
優れたヒーリングパワーを持った目に見えない妙薬と捉えることができれば、
音楽が神聖で神秘的なパワーを持った偉大な名医のように思うことでしょう。
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